どのオフィスチェア買うか決まりましたか?
最近ではYouTuberやプロゲーマーのような自宅で長い時間PCの前で過ごす人も増えてきたので、ひとことにオフィスチェアと言っても様々な場面にあわせた商品が増えてきています。
例えばYouTuberや在宅職のような仕事であれば、リラックスして長時間作業ができるリクライニング機能やロッキング機能、フットレストがあるオフィスチェアが最適で、
逆にプロゲーマーのような同じ姿勢で長時間集中する仕事なら、マウス操作の支えになるアームレスト(肘置き)やプレイ疲労の軽減になるランバーサポート(腰の支え)がついたゲーミングチェアが最適と言えます。
この記事では、オフィスチェア選びに迷っている方に最適な商品を買っていただくためのサポートとして「失敗しないオフィスチェアの選び方」をまとめました。ぜひ参考にしてください。
オフィスチェアの種類

- 高機能チェア:自分好みの座り心地がほしい人、ゲームをする人におすすめ
- エグゼクティブチェア:高級感のあるチェアがほしい人におすすめ
- オフィス(事務用)チェア:在宅ワークや会議室のチェアなどにおすすめ
それでは1つずつ細かく確認していきましょう。
高機能チェア
高機能チェアは、体にかかる負担を軽減するように作られているチェアです。
腰に当たる部分が体に沿ってS字の形をしているものや、ヘッドレスト、ひじ掛け、リクライニングなどフィット感を自分好みに微調節できる機能があります。
エグゼクティブチェア
エグゼクティブチェアは、長時間座っていても疲れにくい工夫がされているチェアです。
エグゼクティブの意味は企業の上級管理職。別名「社長椅子」とも呼ばれるエグゼクティブチェアは、その名の通り高級感溢れるデザインのものが多くあります。
事務用(オフィス)チェア
事務用チェアは、身長や座高に合わせて自分の座りやすい高さに調整ができるチェアです。
チェアの足にキャスターがついていて、体の向きを変えたり座る立つなどの動作が楽にできたりするように設計されています。
オフィスチェアの素材

- ファブリック:安いチェアがほしい人におすすめ
- メッシュ:蒸れないチェアがほしい人におすすめ
- ソフトレザー:安価で高級感のあるチェアがほしい人におすすめ
- 本革:存在感のある高級チェアがほしい人におすすめ
一般的な生地から本革などの素材を見てチェア選びをしましょう。生地や素材によって座り心地や肌触りが大きく変わってきます。
ファブリック
多くのチェアに使われていて、サラサラとした触り心地の一般的な生地です。
ファブリックのいい点
- 使う糸によって触り心地が変わり、カラーリングや柄のデザインが豊富にある上、生地によっては糸や麻など、様々な種類から選ぶことができるので配置したい場所のイメージにピッタリなチェアが見つけやすいでしょう。
ファブリックの残念な点
- 水分や汚れに非常に弱く、取り外して洗えるものもありますが、そうでないものにコーヒー等の水分を溢してしまうと汚れを落とせなくなってしまうので要注意です。また、生地によっては毛玉や羽毛立ちができる可能性があるので、定期的なお手入れが必要です。
- 安価なものが多いので、ちょっとした会議などでチェアの数が必要な人
- 糸や麻などの色々な生地の素材から選べるので、自分の好きな触り心地のチェアを選びたい人
- カラーリングや柄のデザインが豊富にあるので、お部屋のデザインを崩さずチェアを置きたい人
メッシュ
座面や背もたれが蒸れにくく、長時間座っていても不快感がなく快適な座り心地をキープできる通気性に優れた素材です。
メッシュのいい点
- 長時間の作業において気になる蒸れ。メッシュであれば熱が篭りにくく、快適に取り組むことができます。
メッシュの残念な点
- カッターやペンなどで擦ってしまい、一度穴が空いてしまうと全体的な強度が下がってしまうので要注意です。
ファブリックなどのチェアに比べ非常に軽量なので、移動の際や清掃時などに動かしやすいでしょう。また、耐圧分散に優れているため、一点に負荷が集中せず身体の重みに従い沈むので、包み込まれるようなサポート感があります。
夏は通気性が良く快適に過ごすことができますが、その一方「通気性が良過ぎて冬に寒すぎる」という声もあるので、冬は毛布やひざ掛けなどを座面部分にかける必要があります。
- 安軽量なものが多いので、模様替えやチェアを動かして掃除をよくする人
- 通気性に優れているので、長時間座ったときに蒸れが気になる人
- 耐圧分散に優れているので、座ったときのサポート感がほしい人
ソフトレザー
まるで本革のような高級感を楽しめる合成皮革を用いた素材です。
ソフトレザーのいい点
- 本革より安価に手に入れることができ、触り心地が良く、柔軟性に優れているので長時間座っていても気持ちの良い座り心地を体験できます。
ソフトレザーの残念な点
- 水分に弱いわけではないですが、水分を含みやすいので手入れは基本的に乾拭きです。多く水分を含んでしまうとボロボロと剥がれてしまうので、湿気の多い場所に設置するのは避けましょう。
- 柔軟性に優れているので、長時間座っての作業が多い人
- なるべく安く抑えたいけど、高級感のあるチェアが欲しい人
- 本当は本革が欲しいけど、高額なので買いづらい人
本革
定期的なメンテナンスでシワやキズが味になる、他の素材では味わえない高級感溢れる天然素材です。
本革のいい点
- 通気性に優れているので、ジメッとした暑い夏でも合成皮革特有のジメジメとした不快感はなく、快適に過ごすことができます。
本革の残念な点
- 熱に弱く、変色や変形の原因にもなるので、ヒーターやストーブの近く、又は長時間直射日光が当たる場所に設置するのも避けてください。
「プロテクトクリーム」という革専用のクリームを塗ることによって、汚れが付きにくくなる上、革に必要な栄養を与えられるので革の寿命を延ばすことができます。
また、多少の小さなキズなどは味になりますが、大きなキズには弱い素材なので、引っ越しや模様替えなどの際にキズが付かないよう注意が必要です。
- ドシンとした存在感のあるチェアを置きたい人
- 高級感のあるチェアが欲しい人
- 1日中座って作業をする事がかなり多い人
オフィスチェアの価格

納得のいく価格のものを選びましょう。
オフィスチェアの価格は5,000円未満の安いものから10万円を超える高級なものまで幅広くあります。
5,000円から1万円台のオフィスチェア
5,000円以下のチェアは、子供の勉強机用のチェアとしてや、短時間の作業が多い方におすすめです。
財布に優しい値段帯なので、ちょっとした会議などで使用するためのチェアにも低コストで入手できます。主にファブリックやメッシュの素材が多い印象です。
6,000円を超えてくると、デザインの豊富なチェアが増えてきます。おしゃれなチェアが欲しいけど予算は抑えたい様な方には丁度いいですね。とくにレザー調の素材を使用したチェアが多くあります。
7,000円を超えてくると、高機能チェアがちらほら出てきます。ヘッドレストやひじ掛けのあるチェアが増えるので、長時間の作業が多い方におすすめの値段帯です。
1万円台のオフィスチェア
1万円台のオフィスチェアは、在宅勤務が増え2~3時間と長時間椅子に座ってパソコンとにらめっこするという方におすすめの値段帯です。
ソフトレザーの素材を使用したチェアが多くあり、座り心地を重視したチェアが多い印象です。ハイバックタイプのメッシュ素材のチェアや、リクライニングなどの機能がついたチェアも多くあります。
2万円台のオフィスチェア
2万円を超えると、いわゆるゲーミングチェアが増えてきます。
足を伸ばして置けるオットマンがついているものや、完全に横になれるようなフルフラットリクライニング機能、更には椅子に座ってあぐらをかきたい方にもおすすめの「あぐらチェア」といったものがついた製品がこの価格帯にはあります。
2万5千円台のオフィスチェア
2万5千円を超えたあたりから、社長椅子とも言われるエグゼクティブチェアがあります。
本革のチェアも少しずつ増えてきます。
3万円台のオフィスチェア
3万円を超えると、腰痛対策などの疲れ対策を重視したチェアが多いです。
毎日4~5時間ほど椅子に座って作業をする人におすすめの値段帯です。
通気性の良いメッシュタイプや、触り心地の良いソフトレザーの素材を使用したチェアがあり、疲れ対策もあるのでぶっ続けで作業する方には丁度いいですね。
5~10万円台のオフィスチェア
メッシュ素材を使用したハイバックタイプの高機能チェアや、ソフトレザーの素材を使用したゲーミングチェア、本革を使用したエグゼクティブチェアが多くある値段帯です。
高級感のあるおしゃれなチェアが多くあるので、会社のオフィスや来客用として設置したい方や、ゲーム部屋をおしゃれにスッキリまとめたいという方におすすめです。
10万円以上のオフィスチェア
簡潔に言えば、10万円以下のこれまでのチェアを全て融合したようなチェアが多くあります。
1日中机に向かって長時間の作業を行う方におすすめの値段帯です。この価格帯からは実際に使っている私だからこそ言えますが、オフィスチェアの常識が変わってきます。本当に永遠と疲れずに座れます。
高額なので、選び方もかなり慎重になり買うまでが長くなる方もいるでしょう。
実際に展示されているチェアに1~2時間座って検討する方もちらほらいます。(現に私も大塚家具さんで2時間ほど高級チェアを物色しました)
自分好みで自分に合ったもの、値段にも納得いくようなチェア選びが必要です。
オフィスチェアの機能

背ロッキング、上下調節、座面奥行調整機能など様々な機能があります。
背ロッキング
多くのチェアに使われている一般的なタイプで、背もたれの部分だけが後ろに倒れるロッキング機能です。
背座一体型ロッキング
背もたれと座面が同じ角度で動き、メッシュタイプのチェアや、デュオレストチェアに使われている事が多いロッキング機能です。
シンクロロッキング
背もたれに寄りかかると、座面も一緒に自然な角度で傾くようになっており、身体への負荷が少ないロッキング機能です。
フロントロッキング
チェアに座ったときに、座面のお尻側が下がり膝側の位置は変わらないので、太ももへの負荷が少ないロッキング機能です。
上下調節
オフィスチェアを使用する上で上下調節の機能は基本的に付いているもので、机の高さに合わせてチェアを自分が一番楽な高さに調節できます。
天板から座面の「差尺」の高さで、身長に対する平均的な差尺の高さは28cm〜32cmです。
ただ、パソコンの作業をする場合は自分の身長に合った差尺の高さからマイナス2〜3cmした高さが最適と言えます。
座面奥行調整機能
座面の奥行きが長すぎると膝の裏と座面があたり座りづらく腰痛に繋がったり、逆に短すぎると足の付け根が圧迫され、血流が悪くなったりと、自分にあってない奥行きのチェアに座ると身体に悪影響です。
座面奥行調整機能が付いているチェアであれば、自分に合わせて奥行きを調整できます。
オフィスチェアに深く腰掛けて、座面と膝裏に指2本分の感覚を開けて座れば最適な座り方ができます。
オフィスチェアのキャスター

オフィスチェアについているキャスターから選ぶのも重要です。材質によっては床を傷つけてしまう恐れがあるからですね。賃貸だとなおさら傷つけるわけにはいきません。
ゴム
最も一般的な素材で、タイヤなどに使われており、デコボコとした道でも弾性があるため、スムーズな使用感があります。
一方、長い期間使っていると劣化、硬化してきます。
摩擦などにより、ゴムの表面が削れ床を汚す可能性や、ゴム材の成分と床に塗られている成分が擦れることにより化学反応が起き、変色する可能性もあります。
ウレタン
熱可塑性と熱硬化性の2つの特性があり、ゴムの欠点を補いつつ弾性をもつ素材です。
キャスターの床との接地面が欠けづらく、引き裂き強度が強いのが特徴です。熱硬化性は悪い環境でもハードな作業に耐えられる特徴があります。
ナイロン
強度に優れているので、ゴムのように床を汚す心配はありません。
ただ、弾性のない硬い素材なので動かした時にゴロゴロといった振動音は起きてしまいますが、重い荷物を乗せても歪むことなく運べるというメリットもあります。
MCナイロン
ナイロンと名前が似ていますが、ナイロンより強度が優れている素材です。
金属に代わるものとして幅広く使える素材であるため、非常に硬くナイロン同様動かした時にゴロゴロといった振動音が起きますが、丈夫に作られているので長持ちします。
ゴムとウレタンは弾性があるので、凹凸などでの走行音が比較的少ないです。
賃貸や下の階への生活音を気にしないといけない人は、ゴムやウレタンの素材のキャスターを選ぶのをおすすめしますが、摩擦などにより表面が削れて摩耗粉による汚れがついてしまう可能性があります。
変わってナイロンなどの硬めの素材だと、ちょっとした凹凸などでも走行音が発生してしまうので、賃貸や下の階への生活音はゴムなどに比べて響いてしまいますが、強度に優れているので摩擦などにより表面が削れてしまうということがないので、床への汚れの心配はありません。
オフィスチェアの選び方まとめ
長くなりましたが、オフィスチェアの選び方をご紹介いたしました。一通り素材や金額別にどんなオフィスチェアがあるかを知っていただけたかと思います。
あとは実際に店舗やネットショップで、自分が欲しい素材や機能、キャスターがついたオフィスチェアを探してみてください。今後オフィスチェアのおすすめ商品などもまとめていきますので、その際は参考にしてください。
ちなみに私が現在愛用しているのは、オカムラのコンテッサ セコンダです。